41℃を超える高熱をホメオパシーとお手当でケア|9歳|男児

朝に39.2℃の発熱、お昼に38.8℃に下がるものの夕方から上がり出し、夜に41℃を超えた時の体験談です。

熱性けいれんなし、呼吸器の症状、関節痛もほぼなし。
意識はあるものの、高熱によりぐったりして頭痛を訴える。

顔は赤く、ミカンジュースを欲しがるため、Bell.(ベラドーナ)、パンツに手を入れているため
Hyos.(ハイオサイマス)、他にも高熱のレメディーStram.(ストラモニューム)Cupr.(キュープロム)
「粒)RXサポート慢性の風邪」、
サポートとしてFerr.(ファーランフォス)Carb-v.(カーボベジ)Sulph.(ソーファー)を
それぞれ粒で口へ入れる。

水分補給用として、ペットボトルにサポートφ免疫
+脳神経のオリジナルチンクチャーを定期的に飲ませる。

41℃に達した時点で、これ以上上がってはまずいと思い、上記のレメディーをあげながら
キャベツ枕とわきのリンパにタオルでくるんだ保冷剤をあてがい、外から解熱の手助けをしました。
残念なことに、液)サポート熱さましを持っていなかったのです。

この時、レメディーを口に入れると自分でかみ砕く。
本当は舌下で溶かしてほしかったのですが噛む力があることがわかります。
水分を自ら欲する。高熱で吐き戻してしまうものの、定期的に自分の意思で飲んでくれます。
また、汗をかかないが、トイレへ行って排尿ができる。尿もクリアで異常なし。
トイレへ行くとき、補助は必要ですが、自分で立って歩くことができる。
力はないが会話ができて目がうつろになってはいない。
何より、弱弱しいながら要求をはっきりと伝えることができる。

食事をとらないことに心配はありませんでした。消化にエネルギーをとられるからです。
脱水だけはならないように細心の注意を払いました。

これらの状態から、まだ家で診ることができると判断。
医療機関を受診した場合、状況的に解熱剤とブドウ糖の点滴を投与されるのではと考えてしまい、
生粋のホメオパシーっ子に薬物に対する耐性があるのか不安があったのも事実です。

目の前で苦しんでいる息子を見ているのは、たいへん怖かったです。
けれど自分が不安に負けてはいけないと、Ars.(アーセニカム)をとり、
とにかく少しの違和感も見逃さないように、目が濁っていないか、意思疎通はできるか、唇や肌のハリ、排泄、排便の状態などを注意深く観察し、脱水にならないようにこまめな水分補給するなどの点に注意しつつ、レメディー投与、お手当を続けました。

おかげで、少しずつ解熱傾向になり、夜中も何度か水分補給と排尿、たまに吐き戻しを繰り返し
翌朝には38℃台まで下がることができました。
しかしまだ油断できません。昨夜がピークでなかったら、再度夜に向かって熱が上がる可能性があります。
日中も寝ては起きて、水分補給と排泄を繰り返し、予想通り夕方から39℃台に上がってきたのです。

本人の様子は、ほぼ絶食状態のため衰弱がみられるものの、
意識はしっかりしており、お茶を飲みたい、蜜柑を食べたいなど要求を伝えてくれます。

ところがここへきて、粒のレメディーを拒否するようになってしまいました!
さいわい水分補給をできているので、ペットボトルに「液)サポート腎臓」と「液)サポートグルタチ」を
入れて飲ませました。

2日目の夜は、気持ち悪がるものの吐き戻しはなく、夜中は定期的に起きて水分補給と排泄を行い
翌朝、ようやく37℃台になり、食欲が出てきました。
本来なら重湯やおかゆから少しずつ胃を鳴らしていくのですが、ほぼ丸二日絶食していたため、
激しい空腹に食欲が止まりません。ちびちびとお腹に優しいものをあげているものの、
夜になってもっと食べたいと騒ぎ出したので、これはよくないと思い
暴飲暴食のレメディーAct-c.(アンチモンクルード)とSulph.(ソーファー)を与えると
それ以降は食べたいと言わなくなり一安心。

看病する方も丸二日徹夜して、日中も看病していたため体力の限界です。
息子の様子から、3日目の夜はある程度睡眠がとれそうだと思われたので、
寝る前に
看病疲れと寝不足にCocc.(コキュラス)、神経疲労にKali-p.(ケーライフォス)を
MT)アヴィナサティーバとMT)ハイペリカム(どちらも神経にあうハーブ)を
コップのお茶に薄めて飲みました。

おかげで息子ともども朝までぐっすり眠ることができ、すっきりと目覚めることができました。

あとから医療従事者の知人に聞いたところによると、インフルエンザも流行っているが
感染症ではない謎の高熱も多いそうで、加えて救急外来がパンクしていて救急車の受け入れ先がない状況とか。
もしあのとき、不安に耐えられずに医療機関へ連絡したとて、すぐに対処してもらえたかわかりません。

もちろん、医療を否定するつもりはありません。
自分はホメオパスとして、あらゆる可能性を考えて今回の判断をしたまでです。
あの時急変していたかもしれませんし、なにが正解かはわかりません。
ただ、息子の様子を見極めて、医療機関を受診した場合の投薬に対する耐性のリスクと、このまま自宅で看病して急変する可能性を天秤にかけ、息子の力を信じ自分の不安に負けないようにしただけです。

そうはいっても、神様のお力添えがあったに違いありません。高熱のさなか、色々な事を覚悟しました。
たとえどうなったとしても、それは神様の思し召しであり、この人生に必要な事なのだろうと。
このような体験をさせていただいたことにも感謝します。

実はこの時実家におり、限られたレメディーとチンクチャーしかありませんでした。
自宅ならありとあらゆるものを揃えてあるのですが…。
ですが、これまで学び経験してきたことで、手元にあった基本キットとキッズキット、いくつかのレメディーとチンクチャー達で対処することができました。

知識があれば、あるもので何とかできます。ベーシックキットでほとんどカバーできます。
手持のレメディーを最大限生かすためにも、ぜひホメオパシーを学んでいただきたいです。

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