急性病と慢性病

近代西洋医学では、さまざまな症状に対して名称をつけて、病気として分類するが、ホメオパシーでは「急性病」と「慢性病」の2種類で分類する。
「急性病」とは文字通り、急性の症状を引き起こす病気のことであり、生命本来に関わる病気である。しかし急性症状は、生命を守ろうとするバイタルフォースの大きな発動の結果と考えられる。それが逆にホメオパシーで対処しやすい理由となっている。
急性病の適切な対処は、症状を抑圧することではなく、同種のレメディーで治癒の妨げとなるブロックを取り去り、治癒に向けて発動しているバイタルフォースの流れをりようしてスムーズに症状を出し切らせることにある。
急性症状を抑圧するということは、生命を守るためのバイタルフォースの働きを止めることであり、その結果、急性病の原因(病気)を内部にとどめたままバイタルフォースがバランスをとるしかなく、余計な渦(=こだわり)を形成する。こうしてバイタルフォースは複雑化し、心身も複雑化して「慢性病」へと移行する。
 このように「慢性」病とは「急性」病を適切に対処しないことで急性病を抱えたまま適応してしまった姿である。

「急性病」はホームキットでセルフケアを、「慢性病」はホメオパスに相談して根本からの解決に取り組むことをおすすめします。

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